相談事例の紹介
≪回答に対する基本姿勢≫
○病院・医院・診察所等の医科・歯科についてはお受けできません。
○医療事故解決の為の相談はしておりません。
○相談者から告知を依頼された場合は、相談員にて合議をして告知を相当とするか否か及びその告知内容を定めております。
柔整の治療相談について
ケース1
- 腰等を痛めたので、3カ月間電気とマッサージと保温でだいぶ良くなったので治ったと思ったのですが、その後急激に痛くなり、大学病院でレントゲンを撮ってもらったら腰部を骨折していた事が判明しました。どうすれば良いのでしょうか。
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骨折した腰部については5カ月も経っているので良くなっているはずです。ただコルセットをしているとかばって動かない状態になるので、周りの関節や筋肉が硬くなって動きはじめに痛みが出ることが多々あります。実際に動きはじめた時痛くて、しばらく動いているうちに楽になる事はないでしょうか。
- いいえ、今も痛い状態です。電気とマッサージを続けていますが、特に効果がないです。また、大学病院でMRIを撮る予定です。
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おそらくまだ痛みが取れないので、精密検査をして明らかにするという事だと思います。あくまで一般論として、最初はどこかを痛めると安静にしますが、ある程度良くなった時点であまりにも長く安静状態でいると体が硬くなって痛みが取れない事があります。まず、MRIの結果を見て骨折部分がすっかり良くなっているのであれば、温熱マッサージと共にリハビリも受けてみるとかなり違うと思います。接骨院でもそういう治療をしていますので、周囲の人々の評判を聞いてやってみるのも一つの手です。
ケース2
- かかりつけの整骨院に行く度に低周波治療を受けていますが、身体に悪影響はないのでしょうか。
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特に具合が悪くならなければ問題はないと思います。何か不安に思っている事があれば、かかりつけの先生にご相談ください。また、こちらの相談ダイヤルにご連絡して頂いても大丈夫です。
柔整以外の治療相談について
ケース1
- 中周波を使った電気治療は赤ちゃんへ影響ありますか。
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中周波が体の奥の方まで入っていくことは基本的にないと考えて頂いて良いと思います。しかもこれから妊娠予定だとすると、お腹の前後左右を挟んで電気が通電する間に子宮が挟まってなければまず問題ないと考えられます。科学的に電気の話をするのは稀な事ですが、ただ少しでも影響があるのが怖いのであれば、電気治療をしない方が良いです。
- 妊娠中は骨盤が開くので、骨盤調節をするとどうなるのでしょうか。
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接骨院は基本的に法律上どういう事をする職業かと言うと、ケガを治す事が一番なので、骨盤調整は接骨院の業務の範囲外で保険請求の対象外になります。私達は柔道整復師という国家資格に基づいて骨盤調節の治療をすることは法的に守られているものではありません。専門の医師に妊娠中の骨盤調節の治療について聞いてみた方が良いかもしれません。これについては国内では科学的な裏付けがないので、接骨院での施術は受けない方が良いと思います。
- 施術中は基本うつぶせになって背中を押されるのですが、座った状態でやってもらっても良いと思うのですが…。
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そうですね、妊娠中の患者さんに対しては横向きでやってみたり普通に椅子に腰かけて座った状態で施術をしています。実際に柔道整復師の方と相談して、お腹の赤ちゃんに負担をかけないように自分のやりやすい形で施術を受けた方が良いと思います。
- 湿布は大丈夫でしょうか。
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鎮痛剤の入った湿布については皮膚を介して体内に入ってくる薬の量は大したことはないです。また、口から服用する薬や座薬に関する詳しいことは薬剤師の方に聞いてみても良いと思います。
ケース2
- 骨粗鬆症なので背骨が右の方に寄っています。整形外科にも診てもらって薬も飲んでいますが、リハビリをやっていないです。リハビリは必要ではないかと思いますがどうなのでしょうか。
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リハビリはした方が良いと思います。整形外科に通っているのであれば、先生にリハビリを受けたいと相談して下さい。
- 整形外科の先生は何も言われないのです。いま注射を打っているのですが、リハビリの事は言わないのです。
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私はリハビリを受けたいのですが、先生のところではできないのでしょうかと先生に聞いてみた方が良いと思います。
- 接骨院の方に相談した方が良いのではないかと思ったのですが。
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それでも構わないと思います。
- ○○区に住んでいますが、どのように調べたら良いのでしょうか。
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こちらから直接、接骨院を紹介する事はできません。○○区であればたくさん接骨院があると思うので、ご近所の友達に聞いて評判のいい接骨院があれば、一度行ってみるのも良いと思います。また、デイサービスに行って相談するか、インターネット等で調べるのも手です。
保険に関する相談について
ケース1
- 事故で接骨院に行った。最初一回5千円と言われたが、自賠責用書類に記入を頼んだところ1回1万円近くかかると言われた。3回通院し最終的に2万円以上の請求になった。最初は一回5千円と言ったのに水増し請求をしているのではないか?
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保険会社に問い合わせて自賠責用の料金表を見せてもらい、接骨院で書いたものと照らし合わせてみてはいかがでしょうか。
- 4部位の施術ですがそれくらいかかるものか?
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それくらいはかかるかも知れません。事故は自費なので10割請求になります。健康保険は3割負担です。
ケース2
- 4ヶ月前に膝のケガで整形外科に通院。痛みが取れないので早急に接骨院に通院したいが、保険(国保)は使えますか?市役所に相談してみましたがあいまいな回答しかもらえませんでした。
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急性・亜急性の損傷でしたら保険は使えますが、整形外科と接骨院で同部位を診ると重複診療になり、保険が使えない場合もあります。現在の症状等を通院予定の接骨院に相談してみては如何でしょうか。※急性・亜急性のケガについて説明をしました。
ケース3
- 整骨院の院長先生の治療で、その先生は一切電気治療をしていないです。それなのに、毎回領収書を見ると電気治療代もとられています。背骨矯正料(保険対象外)○円、電療料○円、後療料○円。こういう事ってあるのでしょうか。
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おそらく保険診療分が○円、あとは自由診療と言って私達接骨院が厚生労働省から保険請求ができる電療料や後療料とかの金額の他に、患者さんと先生のやりとりの中で背骨矯正料○円という金額が発生していると思います。実際に領収書の中でそれぞれ保険適用と保険適用外の請求を分けて書く必要があるので、実際に明細に書かれていれば法的には問題ありません。電気治療はしていないのに電療料を請求する事に対しては厚生労働省は認めていないので、その事については院長先生に話した方が良いと思います。
- 健康保険組合(ガリバー)から来た文書を見せたら、あなたは交通事故から1年以上経ってこの状態なので完治するのに時間がかかる。このまま交通事故での負傷としては通らないので交通事故以外が原因で負傷した事にしてくれと言われたのですが、よろしいのでしょうか。
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整骨院での保険請求の対象になっているものは、ケガに対して施術をするという事で範囲が決まっています。それ以外に対しては保険請求ができない事になっています。
ケース4
- 交通事故でケガをして、接骨院にかかっていました。治療費は相手の保険から出るので、それが決まるまで待ってほしいと接骨院の先生に言われました。自由診療か保険を使うかは最後に相談して決めましょうとも言われました。保険の細かいことは分からなかったので、治療が終わる頃に自分の加入している保険会社に相談すると、接骨院からレセプトを出してもらわないといけないと言われたので接骨院にお願いしました。しかし先生は自由診療じゃないと話をしない、保険会社とも話をしないと言われました。レセプトを頼んでから電話で何度もお願いしているのに、未だに出してくれません。この場合、どこに相談をすればいいのでしょうか。
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接骨院の先生にお願いするしかないです。通常は最初の段階で、加害者側の損保から接骨院に連絡が来ます。
- 加害者側の損保も適当で全然動こうとしない状態です。そちらで勝手にやって下さいという感じで言われました。
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通常は交通事故なので、加害者側の損保の担当と接骨院の先生が話し合います。健康保険を使うのであれば、保険者にその手続きをして頂かないといけません。そうしないと自由診療になります。
ケース5
- 昨年A整骨院にずっと通院していたのですが、骨折・脱臼は医師の同意が必要ですが、それ以外の負傷の場合も必要でしょうか。
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骨折・脱臼に関しては医師の同意が必要ですが、応急処置の場合は同意がなくても柔道整復師が対処することができます。もし骨折・脱臼の症状で整骨院の施術を受けたいのであれば、医師に同意をもらって紹介状を書いてもらう事になります。また、医師が口頭で同意をしても整骨院の施術を受けられます。
- 整骨院では初診料を取られるのでしょうか。また、それは治療する部位によって違ったり色んな部位を診てもらう事で金額が加算したりするのでしょうか。
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基準によって決まった金額で初診料を取ります。あとは負傷とか部位数によって異なります。例えば、膝と腰を怪我した場合は施術料が加算されるので、窓口料金にも違いが出てきます。
- 電気治療の公共的な料金はどのくらいなのでしょうか。ここ数年、A整骨院で電気治療を受ける時に毎回○円を支払っていた一方で、整形外科では○円(接骨院より安い)で電気治療を受けられるのですが、この違いは何なのでしょうか。
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電気治療の場合の料金は決まっていて、電療については○円で温めたりする罨法料が○円になります。その他技術に関する後療料として○円を整骨院でいただきますが、さらに各部位毎に加算することになっています。患者さんの場合、保険を使ったらその全体の金額の3割を負担することになります。
- 今通っているA整骨院は鍼灸もやっていて初診料を取られたことがないのですが、3カ月・6カ月過ぎてから痛みが出てきたときにそこで治療を受けるとすると必ず治療費として○円を支払っています。整骨院は私に○○の症状を記載した内容の文書を持たせて医師の診察を受けて同意をもらって病院で初診料や診察料を払って、再びA整骨院で鍼灸の治療を受けさせるのですが、私自身はこの施術における一連の仕組みがよくわかりません。骨折・脱臼以外であれば同意が無くてもA整骨院で初診料を払って電気治療を受けられると思うのですが、いかがでしょうか。
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鍼灸の事に関しては柔整以外の分野になるので、お答えできません。ただ、骨折・脱臼以外の負傷で電気治療のみを希望されるのであればわざわざ医師に同意を求める必要はないので、直接A整骨院に相談して決めた方が良いと思います。また、領収書をもらえばその明細も載っているはずなので、それで確認して下さい。
クレームについて
ケース1
- 接骨院に、腰部痛と右殿部痛で5年間かなりの頻度で通院したところ、院長にこんなに来ていたら保険が切られるから、来月から10回にしてほしいと言われた
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先生が10回の通院に制限する旨を伝えたことについては、患者の症状をよく見て10回で十分と判断したのかどうかは院長でないとわからない。厚労省の規定では通院制限はないが、保険の適用範囲か否かは現場で判断することなので、直接理由を聞き10回以上の通院を望む場合は良く相談して下さい。
- 協力金として足湯代を強制的に取られる。選択の余地はなく、お金を取られるのは納得いかない。
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協力金として徴収すること自体は問題ないと思います。足湯→電気→施術がそこの治療形態なのだと思います。望まない場合には拒否をして下さい。
ケース2
- 接骨院に数カ月通院。先生一人でやっており忙しそうなので領収書はもらっていなかった。通院をやめる際に領収書をお願いしたところ、来院日を教えてくれと言われ翌日教えた。患者に来院日を聞くのはおかしくないか。
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毎日来院簿はつける事になっているので領収書を書く際、分からないことはないと思いますが、稀に来院簿を付けていない先生もいるのかもしれません。
- 来院日を教えた日に1割負担のところ3割分もらっていたと言われた。差し引き分を返してもらえるのかと思っていたら、翌日領収書を取りに行った際には1割分と実費負担分だったのでやっぱり合っていると言われた。実費分はマッサージ分だと言われ、領収書にも保険と実費分は分かれて記載されていた。実費分があることも聞いていなかったし、前日と話が変わってしまうのも納得いかない。
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先生のやり方により実費分が発生することはあると思います。治療に入る前に、保険治療と実費治療の金額を患者さんに説明するべきだったと思います。
ケース3
- 1か月の間に同じ症状について複数の整骨院で受診すると10割負担になると保険組合から聞いたのですが、事実ですか。
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同じ症状で複数の医療機関にかかることは健康保険上の問題で禁止されています。
- 整形外科と整骨院は別問題なので、それは構わないと聞いております。
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同一傷病で整形外科と整骨院でそれぞれ受診することは基本的にできないことになっています。
- 私の場合、骨折をして、これが重複にあたるので自由診療で行いましたが、これは保険請求にあたらないので問題にならないと言われました。
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両方併用して保険適用して治療を受ける事はできませんが、片方が自由診療であれば両方で治療を受けることができます。
- 今かかっている整骨院では治療回数と期間が長かったため保険適用が打ち切られていたのに、保険治療をしていることにして自由診療で見ていたと推測をしています。整骨院側に私には言えない自由診療に切り替えなくてはならない事情があるのではないでしょうか?そうであるにも拘らず、私には3割分だけの料金を請求しているのではないでしょうか。
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事情はその先生に聞かないと判りません。整骨院は基本的に急性の疾患を扱う所なのですが、それが慢性になってしまうと症状固定と言って治療しても改善が見込めない状態になる事があります。そうなった場合に保険での請求は打ち切らなければならないので、自由診療に切り替わることになります。
- 過去の治療分もさかのぼって自由診療として請求されるのでしょうか。
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過去の治療分については払う必要はありません。整骨院側が何も言わずにいきなり自由診療分を払ってくれとは言わないと思います。
- 自由診療になっているが患者さんには言えない事情(保険者に支給を止められている可能性)があると言えませんか。こちらの相談窓口はそういった私の問題を解決することは出来ないと思いますので、相談員は回答に白黒つけるのではなく、答えに責任は負えないがと前置きをして、相談者側にそった同意をするべきではないでしょうか。
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相談者様には憶測の部分が多く、事実が分かっておりません。そのようなことに関して同意や回答をすることはできませんが、そういった相談についてどう答えればよいか、運営委員会などもございますので議題として取り上げて勉強していきたいと思います。
ケース4
- 私が怪我させた相手が、リハビリの医院に行って、頭・肩・太もも等の6部位が悪くなっているという診断を受けて、次に、鍼灸整骨院に行って負傷箇所6か所を○日間治療されて、その費用が予想以上に高くて○日間で○万円もかかった。ただ、他の接骨院に聞くと負傷箇所1部位につき10~20分かかるそうですが鍼灸整骨院の方に治療時間について聞くと6部位まとめて30~40分ぐらいで済むそうです。その鍼灸院に負傷箇所6部位もあるのに30~40分で済むのか聞いたら、それは同時に施術しているからできると言われたのですが、実際にそれで可能なのでしょうか。この治療の内容と費用について正当性があるのか知りたいです。
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例えばこの治療箇所は10分しかできませんというように、各接骨院によって治療の仕方が違ったりすることもあります。治療時間についても同様にその鍼灸接骨院のやり方があるので、正当性があるかどうかも我々の方でも何か言う事はできないのが実情です。 また、負傷箇所6部位で自由診療だと、○日間で治療費○万円は妥当だと思います。
ケース5
- 5年前から腰の痛みがあって、S整骨院が○回で治すという謳い文句で宣伝していたので○円(高額)を払ったのですが、全然痛みが改善されません。どうしたらいいのでしょうか。
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まず、○回で治すのはかなり難しい事です。長年続く腰の痛みは何回か通院して改善されるものなので、○回ですぐ治るというものではありません。この時は保険を使ったのでしょうか。
- いいえ、自費で払って受けました。払ったお金はもう戻らないのでしょうか。
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自費で受けた場合は、その整骨院の先生が独自で設定した値段なので規制も何もないのが現状です。どうしてもお金の払い戻しをご希望であれば、直接その先生に○回で治すと言ったのになんとかならないのかと言ってみるのも一つの手だと思います。近所で整骨院はないのでしょうか。
- 新しい所を見つけました。
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それでしたら、そこで気長にだんだんと良くしていくように治療を続けた方が良いです。